本当に「痛い」ところが痛い?本当に「痛い」ところが痛い?

足を失った人が、あるはずのない足の痛みを感じる理由は足を失った人が、あるはずのない足の痛みを感じる理由は

痛みを感じるのが脳なら、幻覚や幻聴などと同じように、あるはずのない痛みを感じることはないの? と疑問を感じる人もいるでしょう。まさに、そんな錯覚はあるのです。

痛みの感覚は面白いもので、本来痛みを感じた部分から脳に達するまでの神経の経路のうち、どこが刺激されても、末端から受けた痛みとして感じられます。例えば、交通事故などで手足を失った人が、あるはずのない足先の痛みを訴えたという話があります。これは、失った足から延びていた感覚神経が足の切断面に残っていて、そこが刺激された結果、ないはずの足先が刺激されたように感じるということなのです。

また、背中が痛むので病院で検査したら、実は胃の病気だったということがあります。これなどは、感覚経路の中継点である「視床」で、痛みの経路が混線したためだと考えられます。その結果、胃が痛いはずなのに背中が痛むということが生じるわけです。

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