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第二回/2001年 21世紀くすり俳句大賞
【選評】
くすりはいのちのためにあり、いのちは輝くためにある。そして、俳句はいのちを見つめ、讃える詩である。この思いの上に立つ21世紀俳句大賞、二回目も多数の句が寄せられた。今回も力作、秀作がひしめいた。うれしい限りだ。
大賞。河野けいこさん、銀河=天の川を跨いで恋人に会いに行くのは七夕伝説の牽牛、その牽牛のことをうたったと取ってもいいし、自分を伝説の主人公になぞらえたと考えてもいい。むしろ後者と考えた方がいきいきと広がりが出る。とくに作者が女性であることに現代性を覚える。宇宙大の生命力あふれる現代の恋句と言っていいだろう。
優秀賞、北村純一さん、溺れそうなまでに降りしきる花吹雪の中を、高く手を上げて通る。まさにいのち輝く一瞬である。佐々木一郎さん、病床の頭上でもあろうか、飲みつづけている薬の薬包紙で鶴を折って下げているのが、いつか千羽鶴の様相を呈している。これまた、しみじみとしたいのちのいとしみのようだ。大嵌はるをさん、背泳ぎの進行とともにゆるやかにつづく空は、健康に生きていられる歓びの反映にほかならない。
佳作、準佳作、入選、いちおう段階はつけたが、どれも甲乙つけがたい。世界を震撼させる事件にふりまわされた新千年紀、新世紀の第一年、それでもいのちの流れは力強く持続していくとの確信を持たせていただいたことを、審査員として投句者のみなさんに深く感謝したい。
◎なお審査員の責任において部分的に添削した作があることを申し添えます。
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【審査員】

高橋睦朗氏 Mutsuo Takahashi

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